精神科医療費の軽減
自立支援医療という制度があります。精神科の通院医療が継続して必要な方が対象となる制度です。精神科に関する診療費がお薬代も含めて1割に軽減されます。世帯の所得により月の上限額も設けられます。
今後、当分の間通院加療を要する方に適応される制度です。当院では全面的に手続きの支援を行っており患者さんの手続き負担は最小限となるよう努めています。
各種利用費の軽減
福岡市では精神保健福祉手帳を取得することにより市営地下鉄、西鉄バスが半額で利用できます。タクシー代もほとんどの会社に割引制度があります。携帯電話料金もキャリアにより軽減できます。動物園など福岡市の施設利用時はほとんどが割引制度があります。他の施設も対応しているケースもあります。また税金の控除が適応されることがあります。また、障害者総合支援法の対象になり様々な福祉サービスを受けられる可能性があります。障害スあ雇用枠での就労にも役立ちます。
厚生労働省によれば精神保健福祉手帳は初診から半年以上経過した方で社会生活や日常生活に制限を受けるか制限を受けることを必要する方が対象になります。少し複雑ですので簡単に書くと長期に渡って精神疾患があり生活に支障がある方をイメージしていただければよいと思います。判定には現症および予後を重視し、過去2年と今後の2年間の予想も考慮するように厚生労働省より通達されています。
障害年金
当該精神疾患に係る初診より1年6か月以上経過した方が対象になります。簡単に言えば労働に著しい制限を要する方が対象になります。当院では複数の社会保険労務士事務所と連携をとり患者さんにとって最適な対処に努めています。
福祉の利用(生活保護)
当院は生活保護指定医療機関になっております。疾病、失職、介護等家庭の事情など様々な事情で福祉の利用に至っておられます。長年の間、多くの方を診させていただき生活保護という制限のある中で闘病を続ける大変さは理解しております。長期に療養されてる方、今後福祉の利用を考えている方、早く就労に就きたい方など色々な方がおられます。福祉課とも必要な連携をして一人一人に合わせた的確なアドバイスと支援を行っていきたいと強く思っております。お気軽にご相談下さい。