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2025.11.08

心療内科や精神科でよくある質問「この薬、強いですか?」

診療をしていてもっともよく聞かれる質問の一つです。特に、心療内科や精神科で初めて出される薬は不安に思うことが多いと思います。
確かに心療内科や精神科の薬は個人差が大きく、症状や体質によって他の薬より調整が難しいと思います。一応薬理作用や臨床試験などに基づいて算出された等価換算を目安にしますが、その通りに効果が当てはまらないことが往々にしてあります。副作用は考慮されていないこともあり、あくまで目安です。特に他の薬より血中濃度との相関が低いです。大きな理由の一つとして、精神科薬は血液脳関門を通過して脳神経に多様に作用するのに対して、他科の薬はほとんど血液脳関門を通過しません。そのため薬理作用がとても複雑です。脳はとても大きく複雑な臓器なので代謝酵素や薬の発現レセプターの個体差も多臓器と比べ個人差が大きい理由です。また、心の症状はプラセボ効果も影響しやすいと思います。例えば、ある精神病薬は5mg、25mg、50mgの規格があります。そのため1錠ずつを単純に比べることはできません。また、抗うつ薬などは、その効果の発現や副作用の減退にしばらく時間を要します。当院では、できるだけ慎重に少量から、適切と思われる薬を患者さんと十分お話ししながら同意の上で使用していきます。効果や副作用に十分注意して診療していきますので安心していただければと思います。どうぞお大事にされてください。
福岡市 西新いこいクリニック

2025.09.04

夏の心療内科・精神科

9月に入り暦は秋になりました。

夏の心療内科・精神科

9月に入り暦は秋になりました。しかしまだまだ最近の気候は夏に近く毎日が暑いです。毎年の当院の傾向は夏にうつ、躁うつや社会不安などの疾患が最も悪化しています。これは健康保険組合連合会のデータなどとも概ね一致します。私は
①夏バテ型 
暑さで倦怠感や不眠を来たし、うつ状態などが悪化するパターン
②行動活性化、焦燥感型 夏はお祭りや花火など本来は行動が活発になる時期です。この時期に躁状態が悪化したり、焦燥感が強く出る
パターンです。私が当院の傾向に基づき個人的に認識している内容です。ここ最近は暑さが強いせいか①の夏バテ型が多いように思います。まだまだ残暑が強い中、暑気あたりや熱中症に気をつけて過ごして頂きたいと思います。涼しくなって観光などに行ければ良いですね。

2025.08.08

ホームページをリニューアルしました。

こんにちは、当院のホームページが新しくなりました!
診療内容や病気に関することも充実させデザインも一新しています。スマートフォンからも快適にご覧できなすので是非ご活用下さい。
これからも皆様の健康を支える「かかりつけ医」として安心して通って頂けるクリニックを目指してまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。